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プロローグ

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 窓の外に見える裏山の中腹には、赤いポストがあった。

 あんな不便な場所までわざわざ手紙を出しに行く人がいるのかと不思議で、ひょっとしたら神様に願いごとを届けるという特別なポストなのかもしれないと思っていた。

 しばらくして教えてもらったけど、あれはポストではなくてお稲荷様の祠だった。

 ある日。誰がくれたのかもわからない花を手にして、その場所に立った。
 遠目からでも目立つ朱色の祭壇は、色だけを残してボロボロに崩れかけている。
 祠も郵便ポストも同じ。
 訪ねてくる者がいなければ、ただそこで朽ちていくだけ。
 人間だって───。

 倒れた花立も崩れた扉もそのままにして、その上に持ってきた花を置いた。
 朽ちた残骸に置かれた花が、やけに厳かなものに見えて。
 だから、柄にもなく手を合わせた。

 ……まるで、小さな子供のように。

 「どうか……。」

 ───この世には神も仏もいないことくらい、もう知っていたはずなのに。
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